アタリとでるかハズレとでるか

消費者にとっての通信販売の危険性は、買おうとしているものを実際に見ることができないということにあります。特に生鮮食料品に関しては、いかに産地直送を歌っていても、鮮度や品質を直接確認することなく商品をオーダーするのだから、ある程度のアタリ、ハズレは覚悟しなければいけないのかもしれません。
もう何年か前の話になりますが、日本のインターネット・ショッピング・サイトから3年連続で実家にカニのお歳暮を送ったことがありました。最初の年は、ネット販売ラインキング1位の北海道の水産会社から、ズワイガニとタラバガニを送りました。これは見た目も味も大ヒットだったらしく、両親とも「北海道で食べたのと同じくらい美味しかった」と大喜びでした。あんなに喜んでいたからと、翌年も同じサイトから同様のものを送りましたが、どういう訳か前年よりも味が落ちたようでした。生ものですから、気象状況等で毎年同じようにとはいかないのでしょうが、ちょっとがっかりでした。という訳で、3年目は趣向を変えて『訳あり松葉ガニ』を送ってみることにしました。同じズワイガニなのに松葉ガニというタグが付いているだけで(松葉ガニ業界の皆様、ちょっと言葉が過ぎたらごめんなさい)一気にお値段が跳ね上がってしまうので、身内に見栄えは必要ないと、足が落ちたりしている『訳あり』商品を選んでみたのです。残念ながら、努力の甲斐なくこれまた不評で、以後カニを送るのは止めにしました。

通信販売の宿命に !

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ニューヨークに住んで12年になりますが、冬になると時折ふと「カニしゃぶ、食べたいな」「カニでお鍋もいいな」と妄想にふけることがあります。もちろん、ニューヨークには掃いて捨てるほどの和食レストランがあり、カニしゃぶでもカニ鍋でも何でも食べられますし、日本食良品店も多数あり、自宅で鍋を囲むことも難しくありません。でも、やっぱり秋冬、特にお歳暮の季節から年末年始の食卓を豪華に彩る赤く茹で上がったカニを想
カニの通信販売の拡大
ニューヨークに越して来る前(もう13年以上も前のことで恐ろしくなりますが)、その当時はまだ主流だったカタログ通販(改めて時の流れを実感します)でズワイガニとタラバガニの詰め合わせを買ったことがあります。ちょうどお歳暮の時期で、大手流通系のグルメ・カタログのようなものの中にあった商品だったからかもしれませんが、巨大な発泡スチロールのケースとうんざりするほどの過剰包装に唖然としたことを記憶しています。
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『訳あり』は大当たりすることもあるらしい
両親いわく、『訳あり松葉ガニ』は外側の見栄えが悪かっただけじゃなく、ただでさえ細い足にあまり身が詰まっていなかったとのことでした。でも、『訳あり』が必ずしも『安かろう悪かろう』の結果になる訳ではなさそうです。冬場を通して、カニのオンライン・ショッピングを頻繁に利用するという友人の話では、『訳ありタラバガニ』は断然お買い得のようです。食べ盛りの2人のお子さんがいるので、質より量ということもあるのかも